それでも、ヒナの瞳には大きな涙の雫が溜まっていた。
裕樹「ごめんな、うまくなくて」
俺はヒナの目に溜まった涙を、指先でぬぐう。
雛乃「や、やだな、謝ったりしないで……痛くなかったよ……? 本当だよ?」
裕樹「でも、涙……」
雛乃「ふふっ、これは嬉しいからだよ」
雛乃「あの雨の時ね、もうユウくんとは終わっちゃったと思ってた。
もうユウくんと結ばれることはないって思ってた」
雛乃「でも、そんなことなかったね。またユウくんとこうして結ばれたんだもん……
それが本当に、嬉しいんだ……」
裕樹「ヒナ……!」
繋がったまま、俺はヒナの体をギュッと抱き締めた。